東洲斎写楽

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江戸仲間と十返舎一九「東海道中膝栗毛」の勉強会を毎週やっている。

為永春水「春告鳥」 式亭三馬「浮世風呂」に続く3作目の勉強会です

最初の頃は、このブログでもまとめようと思っていたのですが、どうも弥次さん喜多さんの下ネタや駄洒落のオンパレード、東海道の景勝地などは目もくれず、「うち笑いて進む」わけで(笑)
「まとめ」は断念している所です。

たまたま 本屋で手にとった「からくり写楽 蔦谷重三郎、最後の賭け」を読んで、仰天 

同じ写楽を描くにも、写楽自体 謎が多いので面白いです。

必ず出てくるのが、蔦屋重三郎と都座の都伝内 

写楽は寛政6年5月〜寛政7年1月までの10カ月間だけ 浮世絵を残している。蔦重が売り出したのはもちろん、寛政6年は公儀の江戸三座(中村座・市村座・森田座)が全て、控櫓(都座・桐座・川原崎座)となり、都伝内の力が強かった。

【とんちき耕書堂青春譜】の中では、幾五郎(一九)瑣吉(さきち・滝沢馬琴)鉄蔵(葛飾北斎)十郎兵衛(東洲斎写楽)が仲良し仲間で、いろいろやらかす。

どの作品も一九の人となりの感じが、どうも軽〜〜〜い感じで、それでもなんでも、戯作者・絵師・香道なんでも一応はこなす。
人の懐に入るのが上手で、戯作の情報収集のためなら、なんでもするし、どこへでも行く。

膝栗毛を読んでいて、あまりの下品さに、三人の勉強会チームでは「次回は少し高尚な作品にしたい」と話しております(笑)それでも一九先生、憎めない
ベストセラーになった膝栗毛、一九先生自ら挿絵を描いしているし、版下も書いた 丸儲けって感じだったのだろう

辞世の句「此世をば どりやおいとまに せん香と ともにつひには 灰左様なら 」


 

まあ、小説だけでは面白いだけなので、【写楽・江戸人としての実像】新書もただいま、読んでおりまする。



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