べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」20回『寝惚て候』

大田南畝『菊寿草』安永10年(天明元年)発刊
朋誠堂喜三二が腎虚に苦しみながら描いた『見得一炊夢』 極上上吉 と評される
これ 東博に展示がありました

市中の本屋では、評判の『見得一炊夢』 を仕入れることができないが、岩戸屋から仕入れたいとの話がある

お世継ぎ選びで苦悩する田沼意次 一橋治済長男・豊千代はすでに、薩摩・島津重豪の娘茂姫と縁組している

蔦重編はこれから市中の本屋との争いに打ち勝って、日本橋に進出 爆発的天明狂歌ブームに突入していく
将軍家治の信頼厚い田沼意次がこれから仕掛ける政 その前にお世継ぎを決めておかなければならない 
二つのライン、これから始まる激動の時代に突入する前振りのような回でございました

市中の本屋岩戸屋の『見得一炊夢』 を仕入れには、評判が高いという言い訳ができる 蔦屋は言い訳があれば、仕入れてもらえると気づき 言い訳を作ろとする

『雛形若菜初模様』は西村屋から発売されていた錦絵 天明初年までの五年で一〇〇枚程度発売 入銀で作られる吉原の花魁たちの錦絵でした
蔦屋は清清長に似せて描くことのできる歌麿の力を借りrて『雛形若葉初模様』を若菜の半値で作成 つまりは『若菜』のパロディ作品を作った

西村屋の「細見」 古い情報を女郎屋から教えられていたことがわかり 夏の細見は見送りとなった 安達祐実”りつ”が「細見は任せて」と言ってました

つまり西村やは、雛形若菜の刊行を取りやめ、細見は発刊できなくなってしまった

西村屋の言う汚い手を使って、蔦重は言い訳を作り、ついに市中の本屋の会合で、蔦重との取引を認めるように談判する 鶴屋は市中の本屋が団結して蔦重と組まれることを懸念してあっさりと、許すことになった

耕書堂には、市中の本屋が次々と『見得一炊夢』 や細見を求めにやってくる

 蔦屋は鶴屋に「細見」を届け、認めてもらえたのかを確かめに行くが、鶴屋は市中の本屋が蔦屋の本を仕入れることは認めたが、自分は認めたわけではないと言う
鶴屋さんに取引してもらえるような本を作るべく精進すると

鶴屋の腹は煮えくり帰っていることだろうと思う 潰すつもりだった蔦屋の勢力は増すばかり 鶴屋の悔しい顔 上手だなあ〜風間・鶴屋喜右衛門

 

蔦重は『菊寿草』で耕書堂の『見徳一炊夢』朋誠堂喜三二作が極上上吉と評されたために、挨拶に 四方赤良(大田南畝)のところへ行く
畳は焼け、破れた障子の家に住む 御徒の御家人 大田南畝 赤子を抱いて現れる
私のイメージの大田南畝はもっと知的なんだけどな〜

蔦重「耕書堂から何か出さないか?」と問うと 
南畝「今なら狂歌」

南畝の誘いで狂歌の会に出席 意外と歌会のように厳かに始まる、次郎兵衛兄さんとキョロキョロしながら参加する蔦重

木網連
元木網 四方赤良 朱楽菅江 平秩東作 知恵内子などなど

狂歌の内容については不得意ゆえ ゴメン

お題「鰻に寄する恋」 
大真面目に、狂歌を鑑賞したのちに宴会となる
蔦重は金の出所を気にしていましたね 後に蔦重主催の狂歌会が吉原で開催されるのでしょうなあ

土屋宗次郎も出てきました 「軽少ならん」て狂名初知らなかった 

酔っ払って帰ってきた蔦重は歌麿に「狂歌 アレは流行る 俺が流行らせる〜」

大田南畝の着てる着物の柄
「うなぎつなぎ」小紋でございます 襟元の赤い飾り襟が粋です

勉強会で 「小紋雅話」山東京伝作画を勉強したのでありますが、そこに出てきました
京伝先生は遊び心で小紋柄を描いて見立て絵本にしているのですが、それを仕立てて着ている それもお題の「鰻」に合わせてる さすがデス
そして、その着物を仕立てるNHKの衣装さん 素晴らしい〜

 天明4年『小紋ざい』天明6年『小紋新法』の続編として寛政2年『小紋雅話』
3冊とも見てみたのですが、「うなぎつなぎ」が載ってるのは『小紋雅話』
ちょっと年代的に 無理があるかも それほど流行っていたならば現代にも残っているはずですしね
京伝先生が考えていた柄を南畝があつらえたと言うことで あるいは江戸にすでにうなぎつなぎ柄が存在したのかもしれない

家治の絶大なる信頼を受けて、田沼が一橋治済に将軍家治の意思を伝えに行く
「将軍には豊千代を御台所には田安の種姫を置き、次代はこの縁組で徳川を支えたい」
治済は長男豊千代を将軍の様子にすることを承諾する、しかしすでに島津重豪の娘 茂姫との縁組が決まっていた。
田沼は田安種姫を御台所とし、島津の茂姫は側室として大奥に入るのではどうかと・・・

治済は島津殿に伝えると言いながら、治済・重豪・田沼の3人で話す機会を設ける、治済は島津殿が納得していないから田沼と話したいという形をとっているけれど、茂姫の御台所は譲れないのは一橋治済自身のようだった

蘭癖大名の姿をチラチラと見せつつ重豪、ワインをクルクルしながら不気味な治済

田沼意次もワインクルクルで一人静かに考える
高岳に茂姫と種姫とどちが大奥にとって良いのかと尋ねる

高岳もワインクルクル 高岳って一体 誰の味方?誰と組んでいるのだろうか?
宝蓮院(種姫・松平定信のママ)は高岳に「私に一言もなく 種姫の演壇が決まったのか」と押し入ってくる

家治の側室亡き家基の母 知保の方は西の丸から田沼によって追い出される

一連のお世継ぎ問題は、一橋治済の意向で進み、宝蓮院や知保の方にしてみれば、田沼の仕組んだ謀だと思い込む
治済は田安を排除し、そして田沼意次の失脚を密かに進めている
これから意知の暗殺も、もしかして治済が絡むのか?

結局 茂姫御台所の勝利 と言うことは 高岳大奥にとって茂姫の方がやりやすいと言う答えだったのだろう

工藤平助「赤蝦夷風説l考」ラストに登場しました、土屋宗次郎も出てきた
ついに蝦夷地開発のお話が進み 誰袖花魁の話も始まるのかなあ

来週 亡くなった かぼちゃにそっくりな人出てきます 2代目大文字屋でしょう

これから始まる馬鹿馬鹿しい狂歌ブームを思わせる
政治パートはワインクルクルで終わりました

本日も駄文恥ずかしい・・・



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