瀬川落籍 最後の花魁道中 花向け『青楼美人合姿鏡』
賢丸の 「田安の種まき」
の2本だて
源内さんに仲立ちしてもらい、田沼に謁見 『青楼美人』を上様に献上
『青楼美人合姿鏡』と花魁道中 編
安永4年 12月 瀬川最後の花魁道中に合わせて 『青楼美人合姿鏡』を蔦屋から発売
『蔦屋重三郎』鈴木俊幸著 平凡社によると
勝川春章・北尾重政という当時最も人気のあった絵師の合筆に成る多色摺絵本で 彫版・摺刷も見事な日本印刷文化史上に残る美麗な傑作
山崎金兵衛との相版となっている。
山崎勤勉との提携は、書物問屋仲間の売弘め許可手続きのための便法であって、政策の主体、蔵版者は蔦重であろう大店から中店まで42件の妓楼所属の163名の遊女が描かれているが、(略)その選択がなんらかの客観的な基準に基づくもとであるとは思えない(略)
おそらくは、画像として描かれ、発句を掲載した遊女や、妓楼などが経費をある程度あらかじめ出資したものであろう。登場の有無はそのまま出資の有無を反映していようし、扱いの差は出資額の差に対応するであろう。
つまりは、あらかじめ 妓楼主や遊女から出資金をもらって出版した出版物であったらしい
蔦重はこの立派な『青楼美人合姿鏡』を瀬川の旅立ちの花向けにしたのでありました。
須原屋からも『青楼美人』が売り出される
上記の書物問屋との連携がなされたのであろう
書物問屋 山崎金兵衛との連携は 絵本を出す金策の忘八親父様たちの集まりで、駿河屋と蔦重に集まった時 この話がなされたのだろう
駿河屋が五十両出して、これは入銀ではねえ、貸付だと 蔦重は売ってやると決意
ドラマでは、この辺りの話はウヤムヤだが、『青楼美人』は瀬川にとって嬉しい 祝儀・餞別になっただろう
蔦重が自分の夢を語る
セリフ「馬鹿みてえな昼寝の夢見たいな話さ」←これ金々先生のことジャン
松葉屋の主人が『青楼美人』を「忙しいから 自分で渡せ」と言ったのがかっこいい
花魁道中 外八文字の紋様が涙を誘う 重三郎とすれ違い大門の外に出る時は、普通の歩に代わっている 大門を出ることの解放感もあり、蔦重とは会えなくなる寂しさ
「おさらばえ」
大門を出て、鳥山検校の元に行く瀬川 その後ろで、華々しく『青楼美人』の売り出し
「東西 東西 ご注目〜」
次郎兵衛にいさんと蔦屋奉公人・留四郎は太鼓を叩いて威勢をつける
源内さんと一緒に田沼に上様に『青楼美人』献上して欲しいと願い出て、受け入れられる
これで『青楼美人』に箔がつき、「上様もご覧になったかもしれない」と触れ込む
店前では、飛ぶように売れる場面が展開される
慌てふためく、西村屋・鱗形屋
鶴屋は『青楼美人』は売れないと、言い切る
不気味な笑みの鶴屋喜右衛門
途中 細見『籬の花』が市中で、くず屋に運ばれていく
吉原内 若木屋とその他の本屋、西村屋や浅草の忠五郎が集まり、支柱の本屋と付き合うとの宣言 この辺り 次回以降の伏線になるのだろう
田安賢丸と種まき 編
賢丸君と家基の将棋の場面 賢丸君は自分が田沼に陥れられ、白河藩へ行くことを訴え、種姫を家治の養子にすることの話をつけたのだろう
賢丸君は、しっかり種を蒔くことに成功した。
田沼意次、意知、側近三浦との場面
田沼は西の丸様(次期将軍の家基)そして種姫が婚姻すると賢丸は、将軍の義理の兄上という立場 になる。
虫は自ずから明るい方に集まる 田沼のこの先明るいと思うものはあるまい 田沼から人は離れていくと憶測
側近の三浦(原田泰造)が トップクレジットで石坂浩二よりも後に出てくる この不思議 今後蝦夷地開発なんぞに重要な役割を果たすのか?
今回 朋誠堂喜三二は花魁道中の時に長い間登場していました。
だんだんと 登場の姿の時間が長くなってる
次回予告で、恋川春町 やっと出てきましたわ どうなる?春町