江戸仲間勉強会 今回は黄表紙 『そば うどん 化物大江山』恋川春町 が外題です。
この3冊戯作が詰まってます 1冊目に 『そば うどん 化物大江山』恋川春町が載っています
酒呑童子のお話
短い黄表紙ですが、そもそもはパロディなので面白がって読めば良いのでありますが、いろいろ細かいところでわかっていなければならない 知識があると余計に、面白さが増します
話の内容をざっと読めば理解できるのですが、その裏側にある酒呑童子や源頼光 その四天王(碓氷忠光・卜部季武・渡辺綱・坂田金時)藤原道長 なんぞにまつわるお話を知っているとまた違います
ということで、いろいろ読み漁っているところ
でーーーーー 昔の映画を見ちゃいました
長谷川一夫が酒呑童子
市川雷蔵 頼光
勝新太郎 渡辺綱
綱の妹 中村玉緒
藤原道長 小沢栄太郎
1960年の映画です
なんというか? 毛むくじゃらの酒呑童子が美しい長谷川一夫
もうそこで、話が違う・・・・大略は美しい酒呑童子長谷川一夫が妻 山本富士子を藤原道長に奪われ 道長に複数すべく酒呑童子になってしまった という恋愛ものでございました 勝新太郎も若く綺麗(笑)中村珠緒は勝新の妹役
娯楽映画でございました 1960年代当初は酒呑童子の物語を皆が知っていて、それをアレンジ・パロディ化しても理解できる時代だったのだろうと、改めて感じました。
現代に酒呑童子のパロディを作ったとしても理解できる人は少ないと思われます
下記のyoutubeは、面白い
恋川春町の戯作『金々先生栄花夢キンキンセンセイエイガノユメ』安永4年は、それまでの黒本・青本との分岐点と言われ、黄表紙登場と言われる作品
『そばうどん化物大江山』はその2年目の作品
その後、天明期には狂歌がえらい勢いを増してくる、江戸の戯作はパロディのるつぼと化して行きます。戯作者の豊富な知識を土台に*パロディ*穿ウガチ*挿絵 この3つで展開される黄表紙
江戸の読んでいる人たちの知識も、現代のわたしたちとは全く違っていると思われます
頑張ってついて行きまする