去年緊急事態宣言が出されてから、為永春水【春告鳥】式亭三馬【浮世風呂】と勉強会を重ね
特に先生もいないのに、江戸仲間と調べたり喋ったりしながら進めて来ました。頑張ってます 楽しいです。
4/9から【東海道中膝栗毛】十返舎一九
江戸のベストセラー
解説を読むと、一九先生は戯作者としてそれだけで生計を立てた これは日本で最初の専門小説家の出現となる。
江戸時代 今までは上層階級 学者や宗教関連の本などか中心であったが、庶民の識字率の向上や時代背景が戯作本の普及に拍車をかけて 【東海道中膝栗毛】が時代とマッチしてベストセラー化したのだろう。
十返舎一九の名前のいわれは、香道
一九子、性は重田、字は貞一、駿陽の産なり、[幼名を市九と云 故に市を一に作り、雅名とす] 若冠の頃より或候館に仕えて東都にあり。其後摂州大阪に移住して、志野流の香道に称(ナ)あり[十返舎之号、黄熟香の十返しを全ひて、ここにいづる
『近世物之本江戸作者部類』曲亭馬琴より
黄熟香を調べると、なんと「蘭奢待」
大河「麒麟が来る」で秀吉が切りとったと言う場面ありました。どんな匂いがするのでしょうか???
一九の素性はハッキリとしていないが、駿河出身の武家の出自だった。
大阪・江戸と渡り歩いて最後は江戸の戯作者に
武家のたしなみか、狂言・謡曲・浄瑠璃・歌舞伎・落語・川柳・狂歌も修行、浮世絵まで残している。
曲亭馬琴はよく三馬と対立していた様子だけれど、十返舎一九のことはそう悪くは言っていない様子
一九が武家出身だったことが影響していたのだろうか?
時の大物版元 蔦屋重三郎に世話になることになる。そこから江戸にも知人が増え
享和2年に 【東海道中膝栗毛】を出版することになるが、最初は初編(江戸から箱根)と後編(箱根から岡部)で終わるはずが、大ヒットとなり次々に続編が刊行されました。
内容は 弥次さん喜多さんの珍道中 ほんとにハチャメチャ
これから楽しみに、読んでいきたいと思ってます。
勉強会初日は、大ヒットした膝栗毛の 弥次さん喜多さんは、一体どんな人物だったのか?
後付けで、書かれたらしい”発端(はじまり)”の部分の半分
まだ旅立っていませぬ
旅立つ10年ほど前の江戸での暮らしぶりが描かれています。
すでに めちゃくちゃな二人が描かれています。