12/14 13:00~ ズーム40分✖️3
浮世風呂二編巻之下 女湯の巻
夫婦喧嘩の物語
悪タレと呼ばれるおしゃべりなおかみさん二人
飲んだくれの亭主に散々いじめられ、アザができるほど殴られた事に同情する。
悪タレと呼ばれる”お舌”(岡場所出身らしい)
しゃべり口が注によると下層町人の言葉らしく、読みづらい。
喧嘩腰のしゃべり方は定番の言葉があるのだろうか???
*よく恥を欠かせたの、三年忘れねえよ
*我家楽の金盥
*雲泥万里(ウンテンバンテン)の違よ
”お泥”(吉原出身らしい) お舌は、お泥の口まねをする(吉原言葉がどうしても出てしまうお泥)
小娘のことから女房と老婆の口論
女子の喧嘩へ口を出す母親とたしなめる客
娘が貧乏人呼ばわりされていじめられた事に腹を立て、よけいなお世話と騒ぐ母親をたしなめる客
悪タレ”お舌”の娘”おべそ”がいじめられたと泣きながら湯屋にやってくる。お舌は親が悪いと、ベラベラと言い放つ。
聞きつけた、おべそをいじめた側の祖母が”お舌”と口喧嘩
喋り言葉の読みずらさはあるけれど、内容は悪タレおしゃべり”お舌”の独り舞台
はた迷惑な人である。
24,5歳の嫁、盲目の姑
やさしくいたわってくれる若嫁に姑が感謝し、若嫁が下女へいたわりの声をかける
70あまりの盲目の姑 嫁が24,5歳 旦那はいったい幾つなのだろうか???
姑をいたわり、一緒に風呂から出る嫁。
嫁は、下女に湯にゆっくり入っておいでと、優しい言葉をかける。
着物番に着ていた丁稚 急いで、合巻絵草紙を懐にしまう。
字を読める年齢の丁稚が女風呂の板の間で読みながら待っていたのであろう。
下女と近所のおかみさんの会話
若嫁がお屋敷勤めの頃から仕えてきた下女の結婚話。相手の男の理想像。
下女は嫁(女主人)がお屋敷勤めの時からのお付きの者で、主人に支度をしてあげるから、相応な相手を見つけなさいと言われている。
もうもう、自慢のご主人様である。
風呂に残った下女と近所のおかみさんと、結婚相手は良い男より稼ぎのある醜男がよいと談義
その後、女が原因で何事も起る事例として忠臣蔵のストーリーへ。
さらに登場人物の品定めへと発展する。
折しも12/14 討ち入りの日でござる(笑)
『忠臣蔵』の登場人物 師直とかほよ御前 小波と力弥 おかると勘平
『阿古屋』の話も出てきました。
それにしても、このおかみさん、たくさん芝居を見ている。
最後は先ほどの女主人の亭主が、堅物で真面目で御実体(ジッテエ:真面目なこと)で、店のものから生姜だ生姜だと言われている。
(生姜は食用に用いられる根茎の形が人の手を握った時の形に似ていることから、ケチな人の意)
おかみさんの亭主は その真逆であること。
わたしらが内なんぞは出好での、内には尻が居る(スワる)間なしさ。(略)ハテ奈何之町(ナカノチョウ)の湯豆腐も食て見ねえじゃあ行き渡らねえの、膳を居る(スエる)お辞儀は不躾だのと、能やうな事を云って出かけるのサ。アノもう幇間(オタイコ)だの神だのという者がしみじみ憎いよ(略)湯の行返りや髪結床あたりにぶらっついて居て、すすめ出すだ。マア初めは料理茶屋で、それから一つあがるとお船かお駕籠さ。ホンニホンニおめえの所の旦那を煎じてあげたいよ。
浮世風呂 新日本古典文学体系より
ここの神は江戸神と注にある。
(注)遊里以外の、一般の町内に住んでいて、何人かの特定の旦那を持ってご機嫌をとり、遊里などへの共をして暮らしている芸人の類
ケチな男とフラフラ尻の座らない男 どちらが良いのでしょうかしらん・・・
本日のリモートは、いつもは一番通信状況も安定しているお姉さまが、ビデオの調子が悪く 固まっていることが多かった。
でも音声はクリアだったので、なんとかできました。