「浮世風呂」の予習復習でいっぱいいっぱいな今日この頃
「浮世風呂」は風呂内での会話が中心、その中で江戸のイメージをいろいろ探っている。
わからないことや、初めて聞くことなどを調べつつ、勉強会をしている。
物語が読みたくて、図書館に行ったついでに借りてきました。
『お狂言師歌吉うきよ暦 大奥二人道成寺』 杉本章子著
あらすじ
ヒロインのお吉は中橋広小路の宿駕籠屋赤松の娘で、当時18歳。6つの年に京橋は桶町にある稽古場を構える3代目水木歌仙に、弟子入り13で名取になって歌吉と言う芸名を貰いました。
お吉は片商売(アルバイト)の駕籠かきに化けた2人のお小人目付、日向新吾と岡本才二郎に拉致され、お小人目付の手先になります。
お吉に与えられた主な任務は、一旦宿下がりした後、再び将軍家に召し出されることになった坂東流名取の照代を、大奥に渦巻く嫉妬と陰謀の罠から救い出すことでありました。
*お狂言師:大名家の奥向きに上がって表現や踊りをご覧に入れる女役者
*お小人目付:目付(若年寄に託す属する幕府の監察役)の支配下にあっては朝と夜御家人の不正を取り締まる隠密捜査官
時は天保の末期(1843年頃)老中水野忠邦が改革途上で失脚すると、鳥居耀蔵以下の側近は一斉に保身に走りましたが、再び水野忠邦が復活
12大将軍 家慶の時代
町人の暮らし、芸の道、恋愛、隠密の行動、大奥の嫉妬と陰謀 様々な要素を含んでいる時代小説です。
今回は、出てくる場所場所を切絵図に照らし合わせて、歩いた道を想像しながら読み進めました。
初めは、当てをつけて、切絵図を探し当てていたのですが、面白いページを発見
ここで検索かけると、すぐに見つけられます。
*お吉こと歌吉の家は、中橋広小路町「赤松」という宿駕籠家
*水木流 水木歌仙と振付師 西川扇藏の昔の恋 病気療養中の扇藏の別宅は諏訪町河岸
*水木歌仙の稽古場は 京橋桶町
*坂東照代の稽古場 神田明神下
杉本章子先生の時代・地理考証がしっかりしている。地図を見ても、なるほど〜と思わされました。
また別の話も地図を見ながら読んでみたい。
将軍家慶 父・家斉に続いて子供が多かった。黒船を予感させるラスクマンが根室にレザノフが長崎にと来航する中、天保の改革が行われた。
外国船の話は全く出てこなかったけれど、最後将軍家慶は良いやつだ〜〜〜と思わせるワア