甲駅新話 

リモート勉強会 「甲駅新話」2回に分けて音読と調べたことを話す
今回はアクシデントもあり、途中分断したので 3回に分けての勉強会でした。

『遊子方言』は、半可通の「通り者」と人柄の良き柔和そうな「息子」が吉原で遊ぶ。通り者がウンチクを述べて教えるも、息子の方がモテちゃうというお話

『甲駅新話』谷粋(ヤスイ)と金公が、内藤新宿の遊廓で遊ぶ。

 風鈴山人 (太田南畝)作; 勝川春章 絵

形式としては、遊子方言と同様、谷粋が半可通で、金公が息子役

南畝先生だけあって、分かりやすい(これは、理解するという意味ではなくて、文章がわかるという意味)
理解には、当時の粋や流行の言葉なんぞが現代の私たちには、想像は難しい。

遊子方言(おそらく明和元年ごろ)が洒落本の原型をなし甲駅新話(安永4年)に発展していった。

赤丸印が宿場町 四谷大木戸から、新宿追分(現在の新宿三丁目交差点付近)までの東西約1kmに広がり、西から上町・仲町(中町)・下町に分けられていた。宿場内には旅籠・茶屋・岡場所などで賑わっていた。

赤丸印の南側は現在の新宿御苑、御苑に面したレストランに行ったことがあるけれど、宿場として賑わっていた場所と言われれば、道の形もそのままなイメージがある。

茶屋の女将の様子、吉原とは違う岡場所の雰囲気が少しだけわかる。

ここにきて、「甲駅新話」が南畝先生の作品ではないと言う説もあるらしいと判明

三人で戸惑う・・・w

谷粋が、遊女に対して、ガチで怒ってしまう、遊女が寝てばかりいて、ろくに相手をしてくれない事に怒る。
これが、リアルすぎて、野暮を通り越してしまっている。

粋を気取っていた谷粋には、あるまじき言動だったのだろう

遊女綱木も内藤新宿では、ありがちの様子だったのだろうか?

わからぬまま 終わる。

太田南畝は、江戸の勉強をしている人は名前を知っているだろうが、それほど有名人ではない。
そして、有名作を聞かれても、エピソードはあっても これといった物がない。

若くして「寝惚先生文集』で文壇デビュー 狂歌・滑稽文学のスター 江戸で大人気を博した、
寛政の改革で、狂詩狂歌の世界から転身、46歳で昌平坂学問所の試験をトップで合格、昼はお役所づとめをこなし、夜は、風流人と遊ぶ。

詩は詩仏 書は朋斎 に狂歌おれ 芸者小勝に料理八百善

八百屋善四郎著 和泉屋市兵衛等 文政5年(1822)刊 
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/collection/features/digital_showcase/008/04/



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