流行神

わっしょい本P.96

幕末所社会不安

異国船の接近が頻発した幕末、天保の改革の失敗もあり、江戸の町は不況となる。
漠然とした社会不安の中、嘉永2年(1849)前出の翁稲荷、内藤新宿正受院の奪衣婆像、そして両国回向院で出開帳されたお竹如来が流行神となった。

わっしょい本に載ってる 歌川国芳『奪衣婆と翁稲荷の首引き』
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奪衣婆 翁稲荷 お竹如来 3人の錦絵がないものか?と探したところ ありましたが、閲覧のみのようです。
リンクで飛んで見てきてください<m(__)m>

「稲荷拳」 歌川国芳

ウィーン大学東アジア研究所FWFプロジェクト「錦絵の諷刺画1842-1905」データーベースより

「じいさんばあさんあねさん りう行拳」歌川国芳

ウィーン大学東アジア研究所FWFプロジェクト「錦絵の諷刺画1842-1905」データーベースより

 

2つとも 奪衣婆 翁稲荷 お竹如来 3人で登場
「稲荷拳」
お竹如来の三味線で奪衣婆と翁稲荷が踊っている
詞書は「三国拳」の替え歌

「じいさんばあさん りう行拳」
同じく 詞書は「三国拳」の替え歌
当時流行した「三国拳」という拳遊びを3人で楽しそうに興じている

3人の流行神と一緒に三国拳も相当はやったのでしょうね



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6 Replies to “流行神”

  1. つゆくさ

    なんか、マダムが神々しく見えてきました。のめり込んでいますね。リンクに飛ぼうとしたら家のパソコンでは拒否されました。今も社会不安です。噴火があったり、地震があったり、異常に暑かったり、ゲリラ豪雨があったり、竜巻があったり……現在の流行り神ってなんだろう。三国拳の歌ってどんなだろう。う~ん…気になる。

    1. マダム

      つゆくさ様
      三国拳調べました。
      体を使って行う3すくみの拳。日本、中国、天笠の3種類。 日本は胸の前で印を結ぶ形、中国はあごひげをなでる形、天竺は一方の手で天を示し、もう一方の手で地を示す。日本は中国に勝ち、中国は天竺に勝ち、天竺は日本に勝つ。江戸時代に行われた
      『じいさんばあさんあねさん りう行拳』では、じいさんは釈迦(天竺)、ばあさんは天照大神(日本)、娘は孔子(中国)の形を取っているようです。
      三国拳の歌は残念ながら未だみつからないです。

      リンク拒否されたって?
      別のブラウザ Chromeか Firefoxで 試してみてください。

  2. マダムさま
    とても勉強になるブログ!ありがとうございます。
    今横浜そごうで歌川国芳展をやっています。
    妖怪好きの娘が見て来ました。面白かったそうです。
    流行神のはどうも出品目録似なさそうですが、ま、
    それはマダムさまに見せていただいたのでいいとして。
    私も見に行こうかと思っています。

    1. マダム

      鶴ヶ島の小人様
      横浜そごうで国芳展やっているんですね
      行きたいけど行けるかな〜 ちょっと今珍しく多忙デス
      情報ありがとうございます。

  3. つゆくさ

    マダム、お忙しい中、私のつぶやきに解答をお寄せいただきまして、深く感謝申し上げます。改めて勉強をさせていただきました。疑問に思ったら「すぐ調べる」この姿勢にm(_ _)m

    1. マダム

      つゆくさ様
      あれ?褒め殺しですか???(笑)
      一緒にがんばりませう

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