叶えの大黒様

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「わっしょい本」p.120

一方,甲子の日には、江戸の人々は様々な神社に参詣した。たとえば神田明神、小石川伝通院寺中福聚院・上野安永寺中護国院・・・・・・略・・・・・・・・
これらの寺社のうちもっとも賑わったのは、伝通院寺中福聚院だった。文化~文政期(1804~30)刊の『遊歴雑記』によれば、福聚院の大黒像は、一般的なもの(左手で袋を担ぎ右手に打ち出の小槌を持つ)とは違い、右手に袋の口を握り、左手に槌(つち)をもっているため「叶えの大黒天」と呼ばれ(叶の字の偏が袋の「口」、旁の十が「槌」に形ににているため)、心願は何事もかなうと信じられたようである。

 

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このページを読んだときに 甲子の日を調べ 行きたいと思っていました。
甲子の日にお参りしたブログはあまりなく、やっと「叶えの大黒様」を見ることができました。

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60日毎の甲子の日と正月3が日は大黒様を見ることができるようです。

の字に見えますでしょうか?

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伝通院の手前 幼稚園のところにあります。

 

伝通院
於大の方 千姫 孝子の方の墓所にお参りしてきました。

 



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6 Replies to “叶えの大黒様”

  1. つゆくさ

    ご利益いただきました✌この大黒様はなんだか毘沙門天みたいですね。貴重な像を拝見しました。ところで、お供えの大根2本が妙に気になりました。縦に突き刺すような…まあ、横にしたら見えなくなりますから…。将軍家ゆかりの方々までお墓参り…良いお盆になりましたね。

    1. マダム

      つゆくさ様 
      大根について調べました。
      『守貞謾稿』4毎月甲子日には、大黒天を祭る。三都とも二股大根を供す。
      『東都歳時記』甲子の日 毎月 大黒伸参り。神田社地。小石川伝通院寺中福聚院(開帳あり。参拝群集す)。・・・略・・・(今日、俗家にもこの神を祭り、二また大根・小豆飯・黒豆等を供す。街に灯心を商ふ)

      二股大根をお供えするのが本当のようですが、二本をたてて見立てているのでは???と思います。
      さすが つゆくさ様 大根に何の疑問も持たなかったマダムです 修行がたりませぬ

  2. つゆくさ

    丁寧な解説をありがとうございます。私は、単に視覚的にどうかと思っただけで何の意味もありませんでした。そこを追及するマダムは凄いです(^-^ゞ

    1. マダム

      つゆくさ様
      意味もなく疑問に思う事こそ大切なのでありまするデスw
      調べて的を射ることができるか???
      修行はまだまだ続きます。

  3. マダムさま
    ははあ、これが、あれですかー!
    伝通院は子供の頃よく乗っていた都電の終点で、
    江戸検の本には頻繁に名前が出てくるので、
    いつか行ってみたいと思っていたところ。
    その上今回のお題でも出てきたのでとても興味がありました。
    甲子日が日曜と重なっていたなら行くべきだったなあ!
    でも見たかったものが全部、このブログで見られちゃった感じです。
    ツユクサさまの目の付け所もさすが。
    二股大根って入手しにくいのかもしれませんね。
    待乳山聖天にも山と積んでありましたが
    二股は提灯や石塀の絵だけでしたもの。

    1. マダム

      鶴ヶ島の小人様
      そうそう これが、あれです(笑)
      子どもの頃この辺りにいらしたんですね。江戸検の本に頻繁に出てくるとおっしゃるけれど、私は始めて聞いた気がします。それだけ勉強の厚みがある小人様 流石です。
      「叶えの大黒様」を見ただけで大満足しておりましたが、先日獏先生に、近所のこんにゃく稲荷、沢蔵主稲荷にいきましたか?と指摘され ギャーーっと思いました。行ってくれば良かった。
      二股大根だけでも、奥深い薀蓄ありますね 修行を続けます

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