江戸検のお題が「江戸の大変(災害)」だったとき、勉強するのになんか暗〜〜〜い気持ちになった。
江戸時代の災害は避けては通れない大きな問題なのですが、飢饉、地震、火災で被害にあった江戸庶民は復興をして強くたくましくなるのであります。
災害も浮世絵から見ると、結構楽しく学ぶことが出来ることを教わりました。
浮世絵を読む 古文書てらこや 今クールも参加 【激動の時代をうつした浮世絵】 藤沢茜先生
1回め 4/3 「浮世絵の出版と報道」
1.浮世絵と出版規制・検閲
寛政の改革時 文化元年 天保の改革時の出版規制
浮世絵版画は情報を一度に多くの人に伝える、ニュース要素メディアとして発達
幕府は規制を度々加え、その度にいろいろな策で浮世絵を出版
検閲もだんだんと変わってくる。
2.災害と浮世絵-鯰絵
◆鯰絵とは【参考】『日本民族大辞典』(吉川弘文館)「鯰絵」項。北原糸子氏解説
鯰が地底で動くため地震が起きるとの俗信に基づき、戯画的に描かれた浮世絵版画。風刺的要素も含む。作者は版元の記されない無届出版で、地震発生直後から登場する災害報道を主とする読売瓦版とともに大量に摺られた。施錠風刺を盛り込む鯰絵は大人気を博し、12月半ばに多くの版元から版木が没収され削り取られるという強行処置を受けた。200種類以上の図像が確認される。
「しばらくのそとね」5代目市川海老蔵(7代目市川團十郎)の「暫」鯰坊主を押さえる
「しばらくのそとね」って面白くないですか?もちろん無届け出版 検閲印はありません。
安政2年の大地震の際に刊行されたらしい(1855年安政2年)
「雨にはこまり□野じゆくしばらくのそとね」が本当の題名。
地震によって、しばらく外寝を芝居の「暫」に掛けています。
□は枡 枡と「しばらく」が二重に團十郎への掛詞に
ご存知「暫」は5代目市川海老蔵により歌舞伎十八番とされています。
11月の顔見世には必ず演じる團十郎は江戸の守り神とされ、擬人化さた鯰を江戸の守り神が押さえつけている。
この擬人化された鯰は歌舞伎「暫」の鯰坊主(注*鯰坊主)
災害の中、絵師・彫師・摺師だって被害にあっているはず、そんな中でもユーモアを忘れず、無届け出版の危ない橋を渡って楽しむ
江戸っ子 良いねwww
この1枚にも 様々な情報が詰め込まれています。災害だって楽しむ江戸っ子たち、みんな博学だったんだぁぁぁ
(注)*鯰坊主 歌舞伎「暫」には、鹿島神宮の社頭を舞台に演じられ、鹿島入道震斎(通称・鯰坊主)という役があります。
悪役・入道震斎こそが、鹿島神宮とナマズを直接結び付ける役割を舞台上で常に演じていた。
(他にも紹介されましたが、「しばらくのそとね」だけピックアップしました)
おまけ
講座は日比谷図書文化館です。で 終わってから一緒に参加した友人とランチ
図書文化館の前 以前はフレンチだったかな???
「いりこうどん」とお稲荷さんのセット
コメントを残す