近松物語

キネマっ子さんに教えられて 近松物語が早く見たくて

近頃 12期会世話人内で話題の【午前10時の映画祭9】で10月に上演予定らしい。
10月まで待てないので、図書館でレンタルしてもらいました。

近松門左衛門の世話浄瑠璃「大経師昔暦」が下敷きとなっている。

その基となったのは西鶴の『好色五人女 中段に見る歴屋物語』となる。

溝口健二監督は時代考証をしっかりする監督のようで、ネットで記録をみると凄いですわ。

大経師とは 江戸の暦屋(博覧強記P.195)と違い
絵巻・仏画などを表具した経師の長で、宮廷の御用をつとめたもの、奈良の幸徳井氏・加茂氏より新暦を受けて大経師暦を発行する特権を与えられた。独占なのでガッポリ儲かっていた様子です。

 

あらすじ ↓

 

*まず感じるのは、おさん 香川京子がお歯黒 眉剃り、(子どもがいる設定?出てこなかったけど・・)

*店の男性の髷が細く小さい だけど茂兵衛 長谷川一夫だけはしっかりした髷

*長谷川一夫だけは別格で手代なはずなのに、光ってる。長谷川一夫だから仕方ないwww

*お引きずりの当時の町人の衣装を再現、外に出るときはしっかり 手元で裾を持ち上げている。

*効果音は音楽ではない、太鼓、笛、三味線、拍子木 これは浄瑠璃・歌舞伎を意識してのこと?

*茂兵衛に思いを寄せる お玉(南田洋子) 大経師に言い寄られてたけど お暇できて良かった。

*二人で逃げる最初の頃に 茂兵衛がおさんの足を濡らさないように、おさんを背負う。これが、おんぶじゃなくて、おさんの足を開かないように斜めに背負う。かなり力がいるらしい、長谷川一夫は サラッとやってのける。

キネマっ子さんの解説によると、”おんぶだとおさんの脚が乱れてみっともなく、お姫様抱っこだと身分が上のお家様を見下ろすことになってしまう。これを避けるための斜め背負い”だそうです。

*公家たちが大経師の家で接待を受けて、なにやら借金を申し出たりしている。
おさんの逃避行をひた隠しにし、隠すことを約束して借金棒引きにする約束とかしている。
大経師の家の繁盛ぶりが伺えます。

*おさんの母 浪花千栄子は襟元がゆるく、半襟も色物(白黒だから白ではない)様子 そしていつも帯を前結び

*茂兵衛の父の愛情もひしひしと感じられます。
茂兵衛の父の家の納屋から二人が捕まる時は拍子木でバタバタ 笛の哀愁

*最後に二人の潜伏先を知らせる栗商人は西鶴のときにも出てきた。
公家を招待して暦屋の正月にあたる11月にお祝いしている、この頃はすでに、お家様(おさん)は大経師の家にはいない。栗商人が、訪れるのは9月9日頃。
二人の長い逃避行は11月頃から翌9月頃までに及んだことになる。

 

西鶴の話とは 随分違ってきている。

西鶴は 好色な男女の間の色恋沙汰として描かれていて、不幸な男女への同情といったものはない。
近松は 二人は好色な気持ちから密通をしたのではなく、運命のいたずらに翻弄された不幸なカップル 不運なカップル。

最終的に映画で溝口監督はは茂兵衛とおせんは不義密通ではなく、ラブラブで本物の悲恋として描かれている。

引き回しに合う おせんを見て店の腰元が「「不思議やなあ……お家さんのあんな明るいお顔を見たことがない。茂兵衛さんも、晴れ晴れした顔色で……これが死にゆく人やろうか」という。

画像の下 手を繋いでいる。(top アイキャッチ画像参照)

この時点で  おせんはお歯黒なし、眉もある。

*不義密通の罪で京都所司代が出てくるんだ

お家取り潰しとなる。現代では考えられぬわ

*拍子木で始まり拍子木で終わり

 

youtubeで全編みられそうです。

近松物語1.2.3.4 ありました。



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