西鶴 『好色五人女』(近松物語へ)

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先日は 「空飛ぶタイヤ」の原作を読んでから 映画を見たわけですが

同じことを 「近松物語」でやってみようと・・チョット違うか・・・

 

今年の江戸検のお題「江戸のヒロインたち」にちなんで、まずは西鶴 『好色五人女』を読もうと・・・

富岡多恵子の好色五人女 (わたしの古典16)と日本の古典―完訳〈51〉好色五人女.好色一代女

 

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富岡多恵子は現代語訳で読みやすく、日本の古典は完訳とあるけれど、注をいちいち参照しなければならいのでなかなか進まない。が挿絵もちゃんと入っている。

2冊を並べて読み進む。ちなみに4巻は 有名な八百屋お七のお話。

1巻 ”お夏の恋” ”姿姫路清十郎物語”
2巻 ”おせんの恋” ”情をいれし樽屋物語”
3巻 ”おさんの恋” ”中段にみる歴屋物語”
4巻 ”お七の恋” ”恋草からげし八百屋物語”
5巻 ”おまんの恋” ”恋の山源五兵衛物語”

物語自体は短いのだけれど、2冊並べてなので時間がかかる。

真面目に語っているけれど笑えたり、重要人物だと思った人があっさり死んじゃったり。

江戸時代 1686年貞享3年)に発刊。
すべて当時世間に知られていた実話に基づいている。町人文化が成熟期となる元禄に入る直前、綱吉の時代。
そんな時代に 西鶴の好色ものが一般の人々に喜ばれ、浄瑠璃、歌舞伎の演目として上演されるようになる。

町人女性とは

十七世紀のはじめに徳川幕府がひらかれてから、江戸は急速な発展をとげ、武士の町であるとともに町人の町として栄え、大阪と並んで町人文化発展の中心地となった。この時代には封建社会のしくみが一だんと強められ、町人も農民もそのしくみの中に入れられた。しかし、貨幣経済の発達につれて町人が頭をもたげ、文化のにない手となったのであった。
町人は武士階級からの圧迫をうけることは少なく、かなり自由な生活をもつことができた。封建社会では、恋愛は社会の秩序を乱すものとして罪悪視されたが、町人の間では、恋愛は道徳の善悪をこえた、なまの人間の感情であるという考え方が強かった。浮世草子の代表的作家である井原西鶴が、「好色一代男」「好色一代女」「好色五人女」などの好色ものを書いて一般にうけたのも、当時の享楽的な都市生活を反映して、かなり自由な恋愛がおこなわれたあらわれであった。たとえば清十郎ゆえに狂乱するお夏の話には、何ものにもとらわれることなく、一途に信ずる恋をつらぬく女性の、いつわらない姿がえがき出されている。またお七吉三の艶話の主人公、八百屋お七も、恋には大胆な女性であった。

『恋文から見た日本女性史』より引用

3巻 おさんの恋 中段に見る歴屋物語 が近松物語の基になった作品

京都の大経師の女房おさんの話。
元和2年春 今日の美女を品定めする男たち、大経師は今小町のおさんを見初め妻に迎える。夫婦仲良く3年後に夫は江戸に行くことになる。
おさんの里から茂右衛門という手代を婿の家に遣わした。茂右衛門は律儀な堅物。腰元りんが思いをかけ 字の書けない りんに変わりおさんが、恋文を代筆する。
おさんは茂右衛門をからかってやろうと、りんの寝所に寝ているうちに眠ってしまい、忍んで北茂右衛門と夢うつつで契りを結んでしまう。(夢うつつでも 気づかないか??w)
おさんと茂右衛門は琵琶湖に身を投げて心中しようと相談が、心中したふりをして駆け落ちしようと決意。
二人で丹波超え、茂右衛門の叔母を尋ねるが、おさんを妹と偽り、叔母の息子の嫁にと所望される。おさんの機転により再び逃避行。
茂右衛門は京都に入り自分たちの噂を聞く。京都で栗の節句の頃、丹波から来た栗商人の口から二人の所在が知れ、捕らえられ、粟田口の刑場の露と消えた。

 

 

今年のお題本P.74●暦屋おさん にあらすじ書いてあるではないか・・・・

まだ 全部お題本を読んでいませぬ

 

 

ここでもう一つ 基となった近松門左衛門の世話浄瑠璃「大経師昔暦」を読もうと思ったのですが、もうここまでで早く映画みたい

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浦和TSUTAYAのレンタルになくて、図書館で借りました。

つづく〜

 



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One Reply to “西鶴 『好色五人女』(近松物語へ)”

  1. […] 私が読んだ井原西鶴『好色人女』 見た 映画 溝口健二監督『近松物語』と全然ちがう〜〜〜〜 […]

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