べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」39回 『白河の清きに住みかね身上半減』

”きよ”を失い 憔悴した歌麿 「お清はまだ生きている」

家中の刃物をかき集め、歌麿が後追いしないように見守る

蔦重の母”つよ”は歌麿の心に寄り添い大きしめる、今まで飲み食いしなかった歌麿が握り飯を食べるようになる 
”つよ”は歌麿に対して 赤子のように泣いたら何かあったのか?笑えば直ったのか?と今はそうしのぐしかないと言う
歌麿は以前依頼された肉筆画を描くために栃木の豪商の元へ行く ”つよ”は一緒に江戸を出る事にする
歌麿は蔦重と離れたいらしい 蔦重は何を歌麿に言ったのか?
「お前は鬼の子なんだよ」これですな 
「鬼の子」とは、愛されたかった母から投げつけられた歌麿のトラウマの一言 蔦重は歌麿を正気に戻すために投げかけた言葉だったのでしょうけれど・・・
一言 言ってしまう蔦重


今回はついに 蔦重が 身上半減の刑罰になる 老中松平定信との直接対決 蔦重の妻”てい”が、柴野栗山に直接交渉 これまた立派でした


鶴屋 蔦重らは奉行所と擦り合わせを行い 水面下で交渉を重ねる

地本問屋の株仲間を設立し、月毎に行事を選び 自主検閲で出版できるようにこぎつける(九郎助稲荷が言うにはザル法)

地本問屋の株仲間を発足させた蔦重は、洒落本はお咎めを受けるかもという 行事たちに『教訓読本』という袋をつけて売り出すことを承知させ
山東京伝作の三作品を『教訓読本』として売り出した

洒落本
『仕懸文庫』 『娼妓絹籭』 『錦之裏』

年が明け 寛政3年3月
新年に売り出された 3部作は売れ行きも上々 耕書堂は賑わっている
そこへ与力と同心が現れ、『教訓読本』三作品について絶版を命じられ、蔦重と京伝は奉行所での詮議と連れられていってしまう

奉行所で強気に好色本ではないと、言い切る蔦重
北町奉行 初鹿野 信興(はじかの のぶおき)wikiに寛政2年(1791年)江戸地本錦絵問屋組合(東京地本彫画営業組合の前身)の結成を主導する とありました。

町奉行は越中守・松平定信様の直々の見分をされる事となると告げる

蔦重と老中・松平定信の初対面の場面

蔦重にとっては 越中守はどんな奴なんだろう?と見つめる

蔦重と松平定信の対面場面

蔦重は歌麿の件も心にあっただろうし、このまま御公儀の沙汰を受け入れるわけにも行かない 調子に乗って、開き直って、松平定信に同等に話をしてしまう 田沼様とは違うんだから、怖いもの知らずの蔦重 少し考えれば良いものを・・・

越中守 正しい政をやっているのに、なぜ皆わからぬ
自分は正しい御政道をやっている 間違ってはいないと思いながらも誰もついてこない
蔦屋の話を聞きながら 目はこれで良いのか?と思っているはず

越中守様相手に盛大に戯けた蔦重
一言 言ってしまう蔦重
それを聞いて倒れる”てい”

拷問を受ける蔦重
牢屋敷内で、京伝 吉兵衛 新右衛門の髪はそれほど乱れていないので、拷問を受けたのは蔦重だけなのか?

宿屋飯盛が公事宿の知り合いが多いと言うことで呼ばれる 平蔵 鶴屋の前で
”てい”が蔦重の命乞いを願う が 誰もが類が及ぶことを理由にできない
飯盛が厳しすぎるお捌きは朱子学の説くところと矛盾すると言い、長谷川平蔵を仲介して柴野栗山に謁見することができた

【べらぼうナビ🔍『論語』】
「力や刑罰をもって人を従わせようとすれば、人は罪を逃れる道ばかりを探す。徳や教えをもって導いてこそ、人は自ずと罪そのものを犯さなくなる」
『論語』為政第二より

【べらぼうナビ🔍『中庸』】
「君子が正しき態度を見せても、愚かな者は遠慮なく好き勝手な行いをするものだ」
『中庸』第二章より

このお二人の応酬はわかる人にはわかるんだろうな〜
 
解説されてやっとついていく感じでございます

立派な儒学の先生と対等に受け答えできる”おてい”さん立派です

奉行所で詮議の知らせを受ける 4名

山東京伝  手鎖50日
行事だった 伊勢谷吉兵衛 新右衛門  江戸払い
蔦重 
奉行:「みだらなる書物を発行し、風紀を乱した罪および、数々の御政批判につき、身上半減とす」
蔦重:「縦でございますか?横でございますか?」
奉行:「蔦屋耕書堂 および その方の身代の半分を召し上げると言うことだ」
蔦重「左様で、そりゃ 富士より高いありがた山にございます」
奉行:「以後は心を入れ替え、真に世のための本を売り出すことを望んでの沙汰である
ここでも蔦重 一言言ってしまった

懲りずにまたもや 放ってしまう 蔦重

そして ここでも やってしまった蔦重
”おてい”さんは 蔦重に殴りかかって いさめる

牢屋敷から解放されて、身上半減の刑となった蔦重

鶴屋・須原屋・村田屋・飯盛らに 心配をかけたことを詫びる

京伝は真面目に手鎖をしている、吉兵衛・新右衛門には詫金を建て替えたと鶴屋がいう
須原屋は頼まれいた、書物問屋の株を押さえておいたと
”てい”は自分への詫びとして書物問屋の株を買って欲しいと伝える

蔦重はこれから金繰りも厳しくなる、「間違げえて借金も半分持ってってもらえませんかねえ」
またもや 一言 言ってしまう

皆が渋い顔 鶴屋が声を強く「ホントそういうところですよ!」

鶴屋・風間君 迫力ある演技

この場面は明るかったな〜

耕書堂に同心・与力が押しかけ 全て半分にして持っていく 暖簾も看板も宣伝用文も、皆半分

四方赤良や宿屋飯盛が笑いながら耕書堂を訪ねてくる 
世にも珍しい身上半減を見に来た 見ておかなければと思うてな 実にふんどしの几帳面さが、うかがえる
笑っている赤良を見て蔦重はこのまま耕書堂を開けて商売を開始すると言う

多いな板に「身上半減の店」と書き 身上半減の店は日の本で蔦屋だけ

よしの冊子を読む 定信
身上半減の蔦屋 江戸の名所となるよし
京伝本 市中でさらに売れているよし
世にも稀な処分を受けた店を見ておこうと人が集まり、そこで残っている品などを売っている 手鎖の京伝本も売れている様子

もう少し重い処分で良かったのではないかと、よしの冊子の水野が言うと、柴野栗山はあまりに厳しい処分は朱子学との矛盾を生む これは”おてい”さんの訴えが効いたのか?

老中・松平定信長谷川平蔵が急ぎ知らせに来る

葵の御紋のついた壊れた提灯を見せ 葵小僧一味が上様の名を語り 休ませろと商家に立ち寄り 強盗をする その店の妻や娘を辱める という事件が発生していると伝える

平蔵はすぐ様 葵小僧一味をお縄にする (寛政3年ごろ)

老中部屋で 定信他の老中たち
本多 :政道が厳しすぎる 
定信:政のせいではない 帰農令があるではないか
本多:帰農を希望した者は4名 人は正しく生きたいとは思わない 楽しく生きたい
これでは、田沼以下の政とそしりを受ける事になる

定信の正しすぎる政が、たち行かなくなってくる

・だんだんと蔦重から気持ちが離れる 歌麿
・病んだ人の気持ちがわかる ”つよ”
・優しく厳しい 鶴屋
・栗山と”てい”の話が分かったフリをする 葵小僧をお縄にする 平蔵
・蔦重を戒める ”てい”
・いつでも笑いを求める 赤良
・正しすぎる 定信
・里親の駿河屋の親父様に似てきたか?一言が過ぎる 蔦重

来週予告では北斎・馬琴の姿が見えました 白天狗も出てくるみたい・・・



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