べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」34回 『ありがた山とかたじけ茄子』

田沼家臣 三浦が耕書堂に、打ちこわしの折の礼を届けにくる 丈右衛門だった男の素性はわからずじまいであり しばらくは口にするものを気をつけるようにと

天明7年 6/19 松平定信老中首座 誕生

市中は新老中を歓迎ムード 吉宗公の孫 若いのに政は上手 白河藩では飢饉の時に死者が出なかったと 米不足の際には自国の米をお出しになった 田沼政権の反動から 期待は大きく膨れ上がる

定信は隠密による市中調査や読売に情報を流して 自己演出に努めていた

蔦重はというと、打ち壊しを納めたのは田沼様 他人のふんどしで相撲をとりやがって 定信が手柄を自分のものにしたと 定信新老中を ふんどし野郎と呼ぶ 越中守ですワ

定信老中
「今 この国は田沼病にかかっておる、田沼病とは奢侈にやたらと憧れる病である 上から下まで己の欲を満たすことばかりを考え、わがまま放題に振舞う、その行き着いた先が先日の打ちこわしである 田沼病を治すための薬はただ一つ 万民が質素倹約を旨とし享保の世に倣うことである。武士は文武につとめ世を守り、百姓は工作につとめ世を支え、そのほかの者は世に尽くすべし」

蔦重
「とんでもねえ野郎だな ふんどしは こいつは世のため 死ぬまで働け、遊な贅沢するな、って言ってんだよ んなの正気の沙汰じゃねえ」
てい
「お言葉ですが、働くな、死ぬまで遊べ、贅沢しろでは世は成り立ちませぬかと 派手に遊んで回る方を通だの粋だのともてはやす そもそも今までの世が間違っていた
と皆様(世間)が言っておいででした」
なんで メガネ取るんだよ
「新しい御老中のお考えは極めて真っ当で皆が喜んでいる まずは、その後のあるがままを受け入れる(明鏡止水) それは本屋にとり 大事なことではないでしょうか」

 


オープニングロール 写楽らしき絵があったか?

オープニングロール時点で今回のお話の大筋がわかる 老中定信はこれから質素倹約で田沼政治を打ち消していく 蔦重はそれに抗おうとする

耕書堂は田沼の手先だと噂される

お偉い方(本多忠籌 当時側用人)から呼び出され 四方赤良こと大田南畝はビビりまくり 
「世の中に、蚊ほどうるさきものはなし ブンブといふて夜も寝られず」この作者はお前かと聞かれ 自分はめでたき歌を詠むことを信条としている と作者ではないと否定する

南畝は断筆宣言

蔦重「戯歌(ザレウタ)で処罰 そんなことして、いったい何の徳があるのか?」
宿屋飯盛「みせしめ 今までのようにふざけたら、お縄になるぞとか」
朱楽菅江「これからは、狂歌詠んだら、咎められるかもしれないってことか」

まさか〜

狂歌会全体に萎縮ムードが漂う 

読売では 田沼派役人が処罰され、賄(まいない)田沼派を処罰されると知らせる
吉原大文字屋が耕書堂を訪れて 土山宗次郎が逐電したことを知らせにくる 宗次郎は蔦屋とも懇意だった

ていは蔦重に ふんどし野郎を嫌う気持ちもわかるが、今は己の気持ちを押し通さず 店を守る手をとって欲しいと頼む

田沼邸

蔦重
「私は先の上様のもと田沼様が作り出した世が好きでした、皆が欲まみれで、いい加減で、でもだからこそ身分を超えて親しみ、心のままに生きられる隙間があった」
「書を持って流れに抗いたい」
「私は最後の田沼派として、田沼様の世の風を守りたい ただそのために田沼様の名をさらに貶めてしまうかもしれません いえ貶めます そこはお許しいただけますでしょうか」
意次
「許さぬなどと言えるはずはなかろう そんなことを言えばあの世から源内が雷を落としてこよう 好きにするが良い」

蔦重「ありがた山の寒からすにございます」
意次「かたじけ茄子である」

「自らに由として 『我が心』のママにじゃ」

このあたらり 意次 源内 蔦重の素敵な関係が浮き彫りになる いいわ〜

 

耕書堂に戯作者・絵師などが集まる

ふざけりゃ お縄になる世が来る

新しい老中ふんどし野郎がいうには、贅沢すんな 遊な 死ぬまで働け そんな世 
てめえの思う形にしたい ふんどし野郎一人だけ、
この世を書を持って争いたいと思います 皆様どうか力を貸してください

*ふんどし野郎を世をからかう黄表紙を出したい

*歌麿の絵で 贅を尽くして豪華狂歌絵本を出したい 良い紙で良い顔料 金銀のキラ刷り

ビビってる四方赤良 断筆宣言した四方赤良に狂歌を描いてもらうために説得する蔦重

蔦重
「狂歌ってなぁ 素晴らしい遊びだって思ってます、意味もねえ 役にも立たねえ くだらねえ ただただ面白いだけ これぞ無駄 これぞ遊び これぞ贅沢 しかも身一つで出来る、心の贅沢 だから上から下まで遊んだ 分を超えて遊べた それは四方赤良の生み出した『天明の歌狂い』です

 

屁踊りを始める狂歌師たち てい 屁踊りの輪へ参加 入りどころがわからず まごつくところがまた面白い

ていは、蔦重に新老中様のおっしゃることは真っ当だと言い 自分の気持ちよりも店を守ることを考えて欲しいと願ったけれど、本心はやはり本屋として 世に争う気持ちがあったのだろう

屁踊りの歌は耕書堂の店先まで響き渡る

大田南畝は 狂歌絵本に作品を載せてくれた

天明7年 10月 田沼意次 2万7千石没収 相良城取り壊し

天明7年 12月 土山宗次郎 公金横領 斬首  妾 誰袖 押込

天明8年正月 

御政道をからかった3冊 かつてないほど豪華な狂歌絵本

*『文武二道万石通』朋誠堂喜三二作 行麿画

*『悦贔屓蝦夷押領ヨロコンブヒイキノエゾウシ』恋川春町戯作 北尾政美画

*『時代世話二挺鼓ジダイセワニチョウヅツミ』山東京伝作 行麿画

*『画本虫撰』絵本・狂歌 宿屋飯盛撰 喜多川歌麿画

正月に上記を刊行した蔦重 神棚を見上げ柏手をうつ
最後のアップの顔これからどうなるか? この本たちが出回って ふんどし野郎定信がどう出るか???仕掛けたゼの顔でした

新老中 松平定信は正月 自室で 今年売り出された本を手に取る

期待を込めた目で本を見つめるが

中身を読んだらどうなる??? 来週だわ〜

今回一橋治済は 江戸城 新老中・松平定信が田沼病の話をしている時につまらなそうな顔で一瞬登場したきり 治済が目立たないと 何か安心するのでありました

 

 

 

【おまけ】

ドラマ中に出てきた、文武出精調 実際に定信の下で武芸出精者調べが行われ、『文武二道万石通』にも登場します

大河べらぼう】『画本虫撰』全ページ紹介!

https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/blog/bl/pyRxwlZnDK/bp/pVR7gErlo1



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