べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜31回「我が名は天」

今回は将軍・家治とふくの死 がメイン

天明6年7月 大雨により利根川が決壊 天明之大洪水 永代橋・新大橋など主だった橋は流され、本所・下谷などでは胸まで達した水に人も家も飲まれる有様
浅間山噴火により江戸には多くの流民が流れていていた 上乗せして 利根川の決壊 江戸市中にも水害が押し寄せる

幕府はお救い小屋を設け、根が上がるだろう 米・油・木材などの値上げの禁止令を出す しかしお救い米など届かず、貸金会所令の金利徴収が始まる

蔦屋は書籍、版木などを2Fに運ぶ

深川に住む 新之助 ふく夫婦に蔦重は何かと援助する 米やとよ坊の服などを届ける 

将軍・家治

 

江戸城内では、松平定信らが 民が苦しむ中 貸金会所令を取りやめるよう 田沼意次に迫る

いくら幕府の財政難だったとしても、この時期に 貸金会所令を実行するのは、いくらなんでもダメじゃあないか???どんなに良い政策だったとしても、時期ってものがある

将軍・家治は 近頃体調がすぐれない 知保の方が手ずから作ったという「醍醐」(チーズのようなものらしい)を上納される
大崎が越中守に指導されたという

家治は躊躇するも、知保の方が自分を思って作ってくれた「醍醐」無碍には断れない 毒味の上食べる
ウーーーーーム 食べないでよ〜〜〜

以後体調悪化

月次御礼にも欠席なさる上様 知保の方が自分が上納した「醍醐」のせいか?と思うが、大崎に「今の言葉、決して口になさいますな、醍醐作りに関わった者の何人の首が飛ぶかわからない」と・・・・

大崎が知保の方をお守りしますと、背中をさする 大崎 顔が怖い

上様と直々に話す 田沼意次 
「醍醐」の件を田沼に告げ 毒おろしの得意な医師をと願う 田沼の推挙した医師に変えた途端にさらに 具合が悪くなると評判 田沼が上様・家治に毒を盛ったと噂になる
上様だけが頼りの意次が毒を盛るわけがない

知保の方が関わったこと 越中守が関わっていることも公にはできない 公にできないことが分かっているだけに、あやつ(一橋治済)の狙い 何故にこのようの無益なことを繰り返すのか?
将軍の控えに生まれついた、あの者なりの復讐かもしれぬ

少しだけ、あの者(一橋治済)の生まれついた宿命を持って復讐か?と言われても、ちっとも同情できないワ

上様は何もかもご存じ、10代将軍家治を描く 自らは治世に関与していないように見せて、田沼に政を任せることが家治にとって最大の政だったのかもしれない

老中仲間 田沼派の松平康服(娘が意知の妻) も水野忠友も 保身のためか?田沼意次に身を引くように勧める こうなるともう止めようがない 田沼派であっても保身の故の進言か?

老中 松平康福・水野忠友らに上様の様子を聞いても、何も答えてもらえない、ただただ、病気治癒を祈るばかりの意次

田沼意次 ついに老中辞職願を差し出す

田沼本を読むと、どうも将軍家治の死亡時期と発表が異なり、そのあたりで田沼がのっぴきならない状態に陥るって話だった気がする 

貸金会所令も 印旛沼干拓も取りやめ 蝦夷地開発の件も同じように中止せざるを得なくなるだろう
田沼 ピンチ!!!

8月 将軍・家治 病床につく
養子 家斉 実父・一橋治済が重篤な家治を見守る

家治は死を目の前にして、一芝居打つ
家斉に向かって「長生き一つできぬ不甲斐ない父を許せ 治済に向かい 家基〜と

一橋治済どこまで、嫌な役なのか???

「西の丸様と 家基様を間違える おいたわしや」
自分に向けての言葉だと理解した上で、この言葉 治済〜 

ふく とよ坊

ふく 流民の飢えに苦しむ男に殺されたらしい

ふくは蔦重のおかげで 米をもらい乳が出たので我が子だけでなく、近所の子達に乳をあげていた 身を差し出すことは慣れていると吉原出のふく なんだか菩薩様のようだワ

この家には米があるらしいと 押し入られたらしい なんだかな〜

最愛のふく とよ坊を奪われて、どうしようもない気持ちの新之助、でも犯人の男を前に

「この者は俺ではないか 俺はどこの何に向かって怒れば良いのだ」 

ふく とよ坊の死は、やるせない気持ちでいっぱい 吉原を足抜けして新之助と一緒に苦労してきた ふく 一本の気概が通っていた人生だった

将軍の死 地べたを這いつくばって生きる者の死 の対比 見事でございます

御先手弓頭に昇進した、長谷川平蔵 これから出番なのか 顔出し程度に出てきた

狂歌師たちの出番がない 天明狂歌 黄表紙 真っ盛りなはず ドラマにしては仕方のないことなのだろう



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