円山応挙から京都近代画壇へ

江戸活動開始www
【円山応挙から京都近代画壇へ】東京芸術大学美術館

【すべては応挙にはじまる】と題される。

10代で狩野派の石田幽汀(いしだ ゆうてい)に弟子入りし、御用絵師としての一大流派で修行してから、写生することを重視した画法をはじめ、与謝蕪村・呉春らと円山四条派を作り上げる。
狩野派の従来の堅苦しい画法から、写生する新しい画風に京都の人々は魅了され円山四条派が確立、近代、竹内栖鳳・上村松園と引き継がれて行く。

やっぱり、円山応挙凄い
応挙寺とも呼ばれる大乗寺の襖絵4組特別展示 
音声ガイドを借りたのですが、絵の説明のほかに 大乗寺副住職の山岨眞應(やまそばしんのう)氏のお話がありました。
普通、住職の話となると、ありがたい仏様の話を連想するけれど、まあ展覧会向けなので当たり前かもしれないが、
応挙さん(?)(住職はそう呼びます)のことをものすごく研究なさっていました。
「応挙さんは優れた空間プロデューサーだった」と語ります。
以下 引用します

大乗寺は745(天平17)年、行基によって開かれたと伝わる。応挙一門による障壁画プロジェクトが始動したのは1787(天明7)年、大乗寺の客殿建設に際してのこと。8年後、全165面の襖絵が真新しい客殿を彩った。
 仏間の木造十一面観音立像を中心とする客殿について、山岨さんは仏の世界を想起させることを意図した「立体曼荼羅(まんだら)」であると指摘する。いわく、仏間の四方に位置する各部屋の意匠は農耕や政治、芸術など、東西南北に住む仏教の守護神、四天王を象徴。応挙が最晩年に手がけた孔雀(くじゃく)の間の「松に孔雀図」は阿弥陀如来を表すという。
 孔雀の間では、襖絵を背にして座ると廊下越しに庭の風景が広がる。「絵画の虚の空間が実景とつながり、自然と一体化する。襖絵はじっと見つめるのではなく、背中で感じるのがいい」と山岨さん。松と孔雀の羽は微妙に色調の違う墨で描き分けられ、襖の開閉に伴って表情を変える松の枝ぶりとともに、見る者の想像力を刺激する。
 客殿の襖絵は2009年、保存のため一部を除いて収蔵庫に移された。現在は複製画で応挙の空間構成の妙を楽しめる。

https://www.asahi.com/event/DA3S14156388.html

特別展示として通期展示の大乗寺襖絵
仏間の四方に位置する各部屋の襖絵
仏間の木造十一面観音立像を中心とする客殿に、絵師である応挙は仏の世界、立体曼荼羅を作り上げているとのお話。
いつも、江戸の識者は凄いと思うのですが、絵師応挙は、仏の世界をこれほどまで深く理解している。
「松に孔雀」は墨絵であるのに、松は緑に見えるし、孔雀の羽根は青く見えるように、画法を工夫している。
実際、大乗寺で見て感じたい思う。

高野山亀居山 大乗寺のページの中にバーチャルツアーがあります。
展示を見たあとに見ると、楽しめます。是非〜

芸大が学園祭だったため、上野公園内、大学構内も学生たちが賑やかに、展示したり模擬店あったり、舞台や広場で表現活動していました。
熱かったwww

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