浮世絵の中の天狗

浮世絵を読む 藤澤茜先生の講座

体調悪く、振替とかしてもらって出席してまいた。

幽霊・妖怪編4回目

29日の講座で印象に残った 天狗について

◆天狗とは◆

日本固有の山の神の一。鳶(とび)や烏(からす)との関係の深い妖怪の一。中国で流れ星の尾が天の狗(いぬ)にたとえられ、この名が同じ隠現自在(変幻自在?)の働きをする日本の山の神にあてられた。平安時代の物語では仏道を妨げる魔性とされる。中世以後修験道などの影響で、鼻が高く嘴と羽翼、長い手足の爪をもち、山伏の服装をした天狗が成立。民間伝承では人をさらい(神隠し)、大木を倒し(天狗倒し)どこからか投石し(天狗礫)、隠れて哄笑する(天狗笑い)などとう。
—レジメより—

江戸時代の浮世絵に描かれる天狗の種類は大まかに2種類

大天狗(鼻の高い奴)カラス天狗が主

木の葉天狗というのもあるが、カラス天狗の種類の中に分類されている様子。

歌川国芳画

「平家の*驕奢悪逆を憎み鞍馬山の僧正坊を初め諸山の八天狗御曹子牛若丸の影身に添ひ源家再興を企てるに随従の英雄を伏さそむる図」弘化後期~嘉永(1847~52)

*驕奢 おごり。ぜいたく。

長い題名だ!

江戸後期 国芳により描かれた作品

牛若丸 弁慶 五条大橋の有名な場面。

山にはそれぞれ山の神としての天狗が存在する。

伝承では天狗が出てくることはないけれど、鞍馬山僧正坊(大天狗)他 八天狗【愛宕山太郎坊(カラス天狗)、比良山次郎坊(大天狗)、飯綱三郎(カラス天狗)、大山伯耆坊(大天狗)、彦山豊前坊(大天狗)、大峰山前鬼坊(カラス天狗)、白峰相模坊(大天狗)】が牛若丸を助けてくれる。

牛若丸は鞍馬山僧正坊にいろいろ教わったから、天狗たちが皆応援してくれたのだろう

江戸時代の庶民は平家物語の内容や天狗の伝承なんぞを皆よく知っていた様子 じゃないとこんな浮世絵見てもわからないもん

現代の私のほうが全然知らない・・・トホホホ

天狗については、伝承もたくさん、ここには書きづらいお話もありまする(?)

ご想像下さい。

最後に面白かった 判じ物の絵を3つ 難しいです。

天狗=魔物=ま



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2 Replies to “浮世絵の中の天狗”

  1. キネマっ子

    「天狗=ま」とヒントがあったので、まな板はすぐわかったものの、国尽くしは「山形」?、三つ目はさっぱり分かりませぬ~。

    1. マダム

      国尽くし
      矢を”ま”が砥ぐ  やまと

      新板
      鵜を”ま”が追いかける うまおい

      両方結構難しいデス
      天狗が”ま”であることをわかっていることが大事

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