【雛祭り】(博覧強記より)
3月3日は上巳の節句、雛祭りである。江戸における雛人形にも流行があった。
初期には立雛や紙雛であったが、しだいに華美になり、享保(1716~36)ごろには大型で面長の人形が出まわった。享保雛と呼ばれるものであるが、幕府の奢侈禁止令の一環で、享保6年に八寸(約24cm)以上の雛人形は禁止された。その後は顔が、丸く引目鉤鼻(ひきめかぎはな)の次郎左衛門雛が流行った。京都の人形師岡田次郎左衛門が製作したもので、宝暦11年(1761)に日本橋室町に進出してから広く普及した。
後期になると、十軒店の人形師原舟月がつくった雛人形が流行した。美しい装束をまとい、顔が写実的なのが特徴で、古今雛などと呼ばれている。
生まれた女子が最初に迎える雛祭りは初雛と呼ばれ、親類や知人から雛人形や雛調度が送られ、祝われた。この贈り物に対しては菱餅を返すのが通例で、酒肴や膳をだしてもてなす場合もあった。菱餅は現在とは異なり。白と緑の2色であったという。【引目鉤鼻】(ひきめかぎはな)(デジタル大辞泉の解説より)
平安・鎌倉時代の作り絵や大和絵などで、特に貴族の男女の顔貌表現に用いられた技法。微妙な調子をつけた細い線で表した目、「く」の字形の鼻、ふっくらとした顔の輪郭などを特徴とする。源氏物語絵巻などが典型。
京都国立博物館より




博覧強記読み込み実践です。
享保雛 次郎左衛門雛 古今雛って 一度違いを画像で確認しなきゃな~と思ってました。
ついでにさかのぼって


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