「ちょぼ」

今日は
名台詞「月もおぼろに白魚の、かがりもかすむ春の宵」万延元年(1860)1月14日、河竹黙阿弥作『三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)』が江戸市村座で初演された日です。(FaceBookお江戸、いいね!~より)

篝火(かがりび)は、シラウオという体調10cmくらいの小魚を獲るため、夜間に船を出し、四手網を使ってすくうという漁法のために焚かれている火。
家康が、摂津国から呼び寄せた佃島の漁師が江戸前の海で取れたシラウオを毎年献上して、喜ばれたのは、有名な話です。
家康の死後、漁獲する漁師は制限されましたが、江戸城に収めた残りを売ることが許されるようになりました。
体調10cm足らずの小魚で、しかも透き通るような肉質なので、指で摘まむと潰れる恐れがありました。そこで1匹ずつ箸で摘まんで数え、「ちょぼ」という20匹単位で売ったのです。
「ちょぼ」という単位は、サイコロの目を合計した数で、本来は21ですが、どういうわけか1匹足りない20匹単位で売られていました。(江戸グルメ誕生 山田順子著より)
ここで「ちょぼ」という単位ですが、草履の鼻緒の中央をおさえるところを「ちょぼ」と言います。

「ちょぼ」という言葉を調べてみました。

大辞林によると

ちょぼ 1【▽点】〔「ちょぼ(樗蒲)」の賽さいの目の打ち方に似ることからという〕
①しるしに打つ点。ぽち。
②歌舞伎の義太夫狂言や丸本物で,地の部分を義太夫節で語ること。また,それを語る太夫。太夫が本の自分の語る箇所に傍点をふったことから付いた名称。床浄瑠璃。
大辞林 第三版

ちょ ぼ 1【▼樗▼蒲】
①博打ばくち。また,→樗蒲一①に同じ。
②→かりうち(樗蒲)に同じ。
③(賽さいの目の合計が二一になるところから)白魚二一匹ずつをひとまとめにして数える言葉。のちには二〇匹をもいう。「三━ばかり白魚をすくつて来よう/歌舞伎・勧善懲悪孝子誉」
大辞林 第三版
しるしに打つ点ということは 草履の鼻緒の中央も意味が分かります。
シラウオを20匹まとめて数える単位
博打と同義
義太夫の語りは全然知りませんでした。
「おちょぼ」となるとまた意味が違ってくるようです。
お ちょぼ 2〔「ちょぼ」は小さい意〕
①(江戸後期,京坂地方で)揚屋・茶屋などにいて娼妓の用を足す十三,四歳の少女。小女郎こめろ。
②「おちょぼ口」の略。
大辞林 第三版
ふむふむふむwww


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