漢字は異なる時代や経路で伝来したので、発音が複数ある。
朝鮮や越南は上書きされ古いものは淘汰されたらしい。
①【5-6世紀】呉音(南方音)。百済経由で伝来(百済音・対馬音・日本語の訛りが強く倭音とも言う)。仏教・医学方面で多用。帰依・聖徳・精進・病人・小児・外科・解毒、絵え・対つい・肉にく・分ぶん・いち・に・さん~じゅうまでの発音など
②【7~9世紀】漢音。遣唐使が持ち帰った中国の標準語(呉音を軽蔑した)。大陸文化を積極的に摂取した時代で、漢籍は原則、漢音読みとされた。百代はくたい・過客かかく・兄弟けいてい・人間じんかん・弟子ていしなど。
③【平安中期~江戸後期】中国宋代~清代中期の音。主に南方系で多様、禅宗と係り深い。行脚・和尚・喫茶・鈴りんなど。
④【慣用音】伝来後、様々に変化した音。贔屓ひき→ひいき・披露ひろ→ひろう・消耗しょうこう→しょうもう・雑ぞう→ざつ・接しょう→せつ・立りゅう→りつなど。 *常用漢字2352字の音別内訳* 漢音呉音同音950(40%)・漢音752(32%)・呉音538(23%)・唐音14(1%)・慣用音98(4%)。漢音と呉音の差は少ない。来歴の古い呉音がそれだけ日本語に深く根ざしている証拠と言える。

*奈良明日香村石舞台古墳
石舞台は 入鹿の祖父 蘇我馬子の墓らしい


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