2025年の大河ドラマ「べらぼう」が昨夜で終了した。一橋治済の最後のほうは、「そんなことありえねー」と思うところもあったが、いろいろと見所があり面白かった。
明和から寛政にいたる年代に活躍した文化人(戯作者、狂歌師、絵師など)や幕府政権の中枢にいた人物が次々に登場し、テレビ画面で動き、話してくれる。江戸検の勉強では、博覧強記に書かれた人物名や事項を記憶するのに大変苦労したものだが、活字を通しての記憶だけでなく、このようなドラマを視ていればもっと容易に記憶できたのではないかと思うしだい。
そこで、演じた役者さんの上手さも鑑みて、登場人物の中でどんな人物が一番記憶に残っているかと考えてみた。My best three ということで、つぎの3人をあげる。
①安田顕さんの平賀源内
吉原細見の序を依頼するために平賀源内を探す蔦重。惚けて、自らを貧家銭内と名乗って登場し、蔦重を騙し、吉原へ接待すれば平賀源内を紹介してやるという会話のやり取りがなんとも面白かった。
また、自由というのは、自分の心のままに生きるということだから、その代償として、つらいことや、不便なことがあっても仕方がないという意図の台詞が心に残る。
②渡辺謙さんの田沼意次
松平武元らの先輩老中が、家柄や家名を鼻にかけ、田沼意次を、足軽上がりとか、成り上がり者と馬鹿にする。日光社参を前にして、田沼家には馬に乗れる家臣はいるのか、武具はそろっているのかと武元に揶揄されて帰宅した意次が、佐野政言が持ってきた家系図を池に投げ捨てる場面は圧巻であった。家系図こそ、家柄や家名を象徴するものである。実力でのし上がってきた意次にとって、家柄や家名を盾にとって意次の政策を邪魔するものへの怒りを表していた。
③水野美紀さんの松葉屋の女将いね
足抜けに失敗した女郎うつせみを折檻する場面。吉原に売られてきた女の悲しい、どうしようもない運命をきびしい言葉で語る。足抜けに成功したとしても、人別もない身では、まともな仕事もできず、行きつく先は、男は博打にはまり、女は夜鷹になるしかない。それが、幸せか、と。
あなたの感動ポイント、好きな人物はだれでしょう。コメントで教えてください。


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