Views: 11
月一勉強会 黄表紙を読む【大悲千禄本】 今回は短いので1回で終わりました。
【大悲千禄本 お手料理/御知而已(オシルノミ)】芝全校作 北尾政演画 天明5年 蔦屋版
北尾政演は山東京伝
黄表紙(きびょうし)。一巻一冊。芝全交(ぜんこう)作、北尾政演(まさのぶ)(山東京伝)画。1785年(天明5)刊。題名は、大根料理の流行を反映して「大根の千六本」をもじったもので、角書(つのがき)に「御手料理/御知而已(おしるのみ)」とある。清水寺(きよみずでら)の本尊千手観音(せんじゅかんのん)が、世の中が不景気なため山師の助けを借り、千本の手を損料貸しにしてひともうけしようとする話であるが、筋(すじ)らしい筋はなく、源平合戦で右手を切り落とされた平忠度(ただのり)や無筆の男などがその手を借りて巻き起こす滑稽(こっけい)を描き、最後を坂上田村麿(さかのうえのたむらまろ)が観音の助けで千の矢を放って賊を退治する話でしめる。わずか五丁(10ページ)という異例の超短編で、新進気鋭の版元蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)が朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ)、山東京伝ら当代の代表的作者を動員した企画物の一環であるが、その滑稽の才を遺憾なく発揮して全交の代表作となったばかりか、もっとも黄表紙らしい黄表紙として知られる。
https://japanknowledge.com/contents/nipponica/sample_koumoku.html?entryid=375
つまりは不景気のため、千手観音の手を損料貸しにして、一儲けしようとする。その手が色んな人に貸されて面白おかしく展開する。
黄表紙も初期の赤本(子供向け)から脱して、天明5年 面白さを増して、【大悲千禄本】は大ベストセラーになった様子 発想が奇抜で馬鹿馬鹿しい
今まで勉強会では、音読をして意味を考えるという流れでやってきましたが、今回は音読するよりも絵を見て楽しむ 言葉の面白さは、なくただただ 発想が面白かった
大人向けの作品 江戸の人たちはこうも下ネタがお好きなのだろうか?随所に散りばめられていました(笑)
次回は【奇事中洲話(きじもなかずわ)】完成元年 山東京伝作 蔦屋版
これは、結構下調べが大変そう・・・
※近松門左衛門「冥途飛脚」
※幕府勘定組頭の土山宗次郎と定飛脚問屋十七屋孫兵衛の越後米・仙台米の不
正買い入れ事件
※三浦屋高尾太夫 女形役者・八重桐
この3つは抑えなければならい 寛政元年 寛政の改革間近 危ない危ない・・・・