幇間 その2

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幇間と聞くと 思い出すのが英一蝶

幇間芸を見て楽しかったもんで調べるデス

四季日待図巻

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英一蝶
元禄11年~宝永6年
(1698~1709)
紙本着色
27.1×762.0cm

作品解説
日待とは、前夜から①潔斎しながら朝日を待つ神事をいう。本図巻は、正月、五月、九月の順に、歌舞や人形芝居などに興じながら夜を明かす人々の姿を 捉える。その朗らかな様子からは俄かに信じられないが、実はこの絵は、数え年47歳からの11年間、流刑の身にあった英一蝶が伊豆七島の三宅島で描いたも のと考えられている。一蝶自身もかつて親しんだに違いない都市の遊興が、軽快な筆致と淡い色彩によって実感豊かに示されている。
出光コレクションより

①潔斎 法会・写経・神事などの前に、酒肉の飲食その他の行為を慎み、沐浴 (もくよく) などして心身を清めること。物忌み

ukiyoe01_ph001-2右上 階上で幇間が横になって休んでいる。

坊主が出番ですよと 呼びにくる。

 

 

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さまざまな仮想で踊りの熱狂を盛り上げる。

赤い頭巾をかぶり、盃と扇子で座を盛り上げる幇間

 

英一蝶 三宅島に流罪になっているときに書いたのか~(この時期に描かれた作品を島一蝶と呼ぶ)

 

お父さんは伯庵は伊勢 亀山藩の侍医 狩野派に入門 俳諧や書を極める、多才だった。いろんな人とお知り合になる(俳人・宝井其角、松尾芭蕉と交友を持つようになる。書道は玄竜門下に学ぶ。名を江戸中に知られるようになり、町人から旗本、諸大名、豪商まで、広く親交を持つようになる。wiki)なにやら今で言う お絵かきもできるお笑い芸人か???多賀朝湖と名乗っていた。

流罪になった地で昔を思い出して描いた 四季日待図巻
一蝶は制限ある仕送りに毎度のように画材を要求し、絵を描き続けた。いつも江戸のほうに机を向け、創作活動、「北窓翁」の雅号。

 

流罪になった原因は??? 諸説あるみたいだけれど
1 柳沢吉保が出世するため実の娘を将軍綱吉の側室に差し出したという当時からあったスキャンダラスな噂を作品にしちゃった
2.釣りをやって生類憐みの令で罰せられた
3.“馬がもの言う”という歌を広めた 当時の放送禁止用語
4.幇間やっててとある殿様をそそのかし、勢いで花魁を身請けさせちゃう、この殿様が桂昌院や柳沢吉保の派閥と縁のある六角越前守であったため、その方面の怒りを買う。他にも殿さまを乗せすぎてしまった。
他にもいろろ・・・ なにややらかしてしまう お人らしい 憎めないわ~でもでも才能あるもんね

流罪から江戸へ帰ってきてからも、精力的に製作し吉原通いは続いたらしい。 一蝶を名乗るのは流罪から戻ってから

この頃から英一蝶と名乗り、深川の宜雲寺に住まい、市井の風俗を描く人気絵師として数々の大作を手がけた。また、吉原での芸人活動も続けていたらしく、共に豪商の奈良屋茂左衛門や紀伊國屋文左衛門らとの交遊の話が伝わる。(wiki)

横谷宗珉と親しく、下絵は主に一蝶の筆による。
横谷宗珉は、後藤家の下職から出発し17世紀後半に江戸で町彫を大成した、英一蝶の下絵に基づく作品を制作したり、切り口の片側を斜めに彫って文様の輪郭線を表す片切彫という彫法も始めている(強記p.260)

小川破笠は伊勢から江戸に出て、俳諧を芭蕉などに学び、画を英一蝶のもとで習得した(強記p.258)

11年間流罪になった地でも作品を残す、絵描きとて大成したのだから当たり前なんだろうけれど素晴らしい才能凄いお人だ。
鶴ちゃん(片岡鶴太郎)がNHK大河『元禄繚乱』でやっているらしいけれど 見てない・・・ マダム的には鶴ちゃんのイメージじゃないなあ~

【乾山晩秋】 葉室麟著 一蝶幻景(いっちょうげんけい) 英一蝶 このイメージです。
 

 

英一蝶 まとめたつもりが まとまってない・・・トホホホ



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2 Replies to “幇間 その2”

  1. 信州健児

    マダム様
    NHK大河『元禄繚乱』での鶴ちゃんの英一蝶が、強く印象に残っています。当時、「英一蝶は教科書にも出てくる偉い画家」の知識しかなかったので、衝撃を受けました。

    1. マダム

      さすが 信州健児様
      大河を見る習慣のない家に育ったもので江戸検受けようと思って初めて大河を見始めました。
      この差とっても大きいなり~www
      『元禄繚乱』での鶴ちゃんyoutubeで見てみました。結構いいですね、(5.6.7.9.13.14.15.16話に鶴ちゃん出演)
      中村勘九郎(大石内蔵助)
      東山紀之(浅野内匠頭)
      宮沢りえ(阿久利)
      石坂浩二(吉良上野介)
      紀伊国屋文左衛門(ラサール石井)

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